IMF(国際通貨基金)にWTO(世界貿易機関)、それに世界銀行。違いは何?

日々のニュースに出てくるIMF(国際通貨基金)にWTO(世界貿易機関)、それに世界銀行。何となくは違いが分かるけれど、詳しくは分からない・・・。というわけで、調べてみました。

ブレトンウッズ体制
1944年7月、連合国44カ国が、米国のニューハンプシャー州ブレトンウッズに集まり、第二次世界大戦後の国際通貨体制に関する会議が開かれ、国際通貨制度の再構築や、安定した為替レートに基づいた自由貿易、戦後の復興支援を目指して国際通貨基金(IMF:International Monetary Fund)、国際復興開発銀行(IBRD:the International Bank for Reconstruction and Development)、GATT(関税・貿易に関する一般協定)が創設されました。この体制をブレトンウッズ体制または、IMF体制といいます。

個別の役割

IMF(国際通貨基金)・・・為替相場の安定と自由化、および国際収支の均衡を図ることを目的に、ブレトンウッズ協定に基づいて一九四五年に設立された国際金融機関です。本部はワシントンD.C.にあり、歴代のトップ(専務理事)は全てヨーロッパ人です。これは、紳士協定によって、世界銀行の総裁はアメリカ人が、IMFの専務理事はヨーロッパ人が、アジア開発銀行の総裁は日本人がなることが決まっているからだそうです。世界銀行とともに、国際連合の専門機関の一つです。1947年に活動を開始し、日本は1952年に加盟しました。


世界銀行・・・第二次大戦後の復興・開発のための融資を目的に、ブレトンウッズ協定によって設立された国際金融機関です。一般には国連復興開発銀行(IBRD)の事で、その他の関連した国連機関と共に世界銀行グループを形成しています。1946年に活動を開始し、日本は1952年に加盟。現在では発展途上国の工業開発のための融資が中心で、本部はワシントンD.C.。


WTO(世界貿易機関)・・・関税と貿易に関する一般協定(GATT:General Agreement on Tariffs and Trade)は上記の二つと共にブレトンウッズ体制で創設が決まったものです。主に自由貿易の促進を目的として作られたもので、1948年に発効、日本は1955年に加盟しました。このGATTが1995年のウルグアイ・ラウンドで進化したものがWTOであると言えます。GATTはより強力なWTOに生まれ変わり、総意ではなく多数決を重視したため、国際機関としては珍しく強力な権限で貿易紛争の解決に当たっています。常設事務所がスイスのジュネーブに置かれています。


結び:ブレトンウッズ体制は、ニュースでよく耳にする三つの国際機関の創設に携わり、戦後の国際金融秩序を見る上で絶対に欠かせない存在感を持っていますね。


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